DMP十島プロジェクト所感1
自分で自分の性格をなげくのもどうかと思うけど,つくずく物事を否定的にしか見られないよなぁ...。毎回反省はしてもなかなか直らないのが性格。あきらめるわけではないが,徐々にどうにかしていきたいな。
さて,タイトルの十島プロジェクト。Microsoftのブログで始まっている離島応援企画第二弾。まぁ,気になることがいろいろあるので,ちまちま取り上げて自分の思いを書いてみる。前置き通り,応援企画に反する否定的な意見になる。今回はその1。
(4)ブロードバンドを何に使うの?
という投稿。この中で十島村役場企画観光課参事が次のように述べている。
十島村にとっては「ニーズありきではなく、ブロードバンドありきである」
この投稿の背景には,ブロードバンド回線が十島の島々に引かれて,それが安価で便利ならニーズはそれから生まれてくる。現に携帯電話網がそうだったから,ということのようだ。
しかし,ニーズの無いところにわざわざ企業が設備投資をしてまでブロードバンド回線を引いてくれるだろうか? もうけが期待できないのに。という点で,非常に甘い考えであると思う。ニーズは無くてもDocomoは基地局を設置してくれたじゃないか,という反論があるかもしれない。でも,それは「こういうへき地事情だから」という調査に基づいて,早めに手を打っておけばニーズは必ず出てくる,といった企業の分析力と先行投資のたまものである,と思う。現にDocomoの利用者は十島に非常に多い。で,ここに他の携帯電話メーカーが参入してくるか,というと,もう既に参入の余地は無い。Docomoの一人勝ち。他社は出遅れ。そして,世の中MNPだと騒いでいても,十島村は蚊帳の外にある。
鹿児島県内の市町村レベルで住民からの要請でブロードバンド化を成し遂げたところがあるという。そこも離島である。私も,まずは住民が「どうしても必要だ」というレベルに達して,そして陳情なりの要請,という気がするのだが。住民不在で役場だけで盛り上がっている,と私が感じる理由のひとつがこれである。
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