中之島-口之島遠隔授業
先日(10/27)十島村の中之島-口之島の両中学校をブロードバンド回線で結んでの遠隔授業が行われた。これは,「十島村におけるブロードバンド化促進のための調査研究」の実証実験として行われたものである。先週MBCの夕方のニュースで報道されたようだが見逃してしまった。
「さわやかトカラ情報」という十島村教育委員会だよりによると,
【ブロードバンド化の研究公開授業大成功】
総務省が行う十島村におけるブロードバンド(高速大容量)促進化のための調査研究実証実験が10月17日(火),村役場と口之島,中之島の三カ所を結んで行われました。
中之島と口之島を結んだ遠隔授業では,中之島,口之島両中学校の二年生5人が,一緒に数学の授業を受け,有意義な学習を体験しました。この実証実験は,大成功でした。本格的なブロードバンド化が,実現化されることを期待したいものです。
とある。しかし,実際見たわけではないのでどうとは言えないんだけど,何をもってして大成功なのか?,が疑問である。ブロードバンド回線を遠隔授業にだけ使ったのであれば,それ相応の画質・動き・音声が得られると思うが,この他に回線の帯域を使用するものがあったらどうなるだろう?,そこが疑問である。
以前の職場で,下りは衛星を使ったブロードバンド回線なのだが上りは64KのISDN回線,という通信環境(学校インターネット1)を体験した。受信だけがブロードバンド回線ではテレビ会議なんかもってのほか,という体験なのだが,今回の実証実験では双方向にスムーズに表示されただろうとは思う。しかし,実験というからには,どれくらいの負荷に耐えられるか,といったことまで調べなければ意味がないと思う。先の前任校の環境では,およそ40台の端末が接続する環境でのWEB検索ではまったく使い物にならなかった。せいぜい10台程度だったのではないか,と思う。
十島村ではCommunity Broadband Projectという別の実証実験も行われている。現在小宝島,宝島の2島で,そして11/18には平島でブロードバンド体験教室が行われる計画で,さらには諏訪之瀬島も予定されているようである。是非とも高負荷での実証というものを実験計画に入れて欲しいものだ。ブロードバンド化,いざ使ってみたら回線がパンク,といったSoftBankのようなもろいシステムでは使い物にならないからである。「安かろう悪かろう」はいらない。
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