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2006年11月14日 (火)

ブロードバンド化 雑感1

 DMP十島プロジェクトが始まった先週からどうももやもやしている。で,自分なりの考えをまとめる意味でずらずらと書いてみる。

 もやもやの原因は

ブロードバンド回線が本当に島に必要か?

ということである。確かに自分自身としては利用できるのなら利用したい。しかし,これは利用できたら便利であるということであって必要である,というのとは次元が違う。ナローバンド・従量制の島での環境で2年半生活してきて,今の状況でも必要最低限の通信環境は整っていると思っている。ブロードバンド回線がどうしても必要となるのは,音声・映像などの大容量のデータをリアルタイムで送受信しなければならない場合であると思うが,逆に言えばその必要がなければ今の状況でも十分である,ということだ。すべてのインターネット利用者が広帯域の通信環境を利用しているか,またはそれを必要としているか,というと,どちらをとっても「そうでもないんじゃない?」,という気がする。そして十島村の島民の方々はどうだろうか,ということについても疑問。 だから,何が何でも「まずブロードバンドありき」という考えには,自分としては同意できない

 もちろん,離島であるが故の都心部との情報通信分野での格差を埋めようと,一生懸命取り組んでいらっしゃる役場の方々の熱意はわかる。けれども,役場の方々が「ブロードバンド」に持っているイメージと自分の持っているイメージとは食い違っているような気がする。「今の世の中ブロードバンドが当たり前ですよ」,といったコマーシャリズムに乗せられているような気がしてならない。実際,今回「十島村のブロードバンド化促進のためにアイディア募集します」,というのがその現れなのではないだろうか?
 私が十島村のブロードバンド化推進についての考えを初めて聞いたのは,昨年7月の村教育研究大会の懇親会の場で,村長のあいさつの中でであった。それからこの島に通信業者の方が見通し試験なるもののために来島されたのが昨年12月。昨年・今年の村政座談会でも説明の中にブロードバンド化を推進するとの役場の説明はあった。しかし,これまでの間に,役場が村民にブロードバンド化推進のアイディアを募集する,といった取り組みはなされていない。九州総合通信局が行った今年10月のアンケートが初めてである。その結果がまとまるのが12月。まとまった結果が島民に公開されるのかどうかはわからない。島民はそっちのけといった感じで今回のプロジェクトの話が突如9月に現れる。後ろ向きの意見を述べるつもりはないのだけれど,こういった事情がわからない,今回プロジェクトに意見を寄せてくださっている方々の「島として何を意図しているのかが不明」という意見は至極もっともだと思うのだ。

 インターネット等の通信環境というのは,これまで深夜時間帯定額制→24時間定額制→広帯域サービスの付加という流れで都市部の方から順次広まってきた。どうもブロードバンド=定額制というイメージを役場の方々は持っているのではないか,と思うのだが,これも別次元の問題である。ブロードバンド回線が利用できるとしても,従量制,または定額でも高額だとすると果たして島の方々が利用してみたい,と思うだろうか? この点については先の「ブロードバンド化推進のためのアンケート」項目の中にもあったが,是非とも知りたい結果である。島の方々のニーズを見極めてでなければ,話が現実味を帯びてこないと思う。
 職場も自宅も“Broadband Ready”状態。でも,私にとっては今の段階の次に欲しいサービスは「ブロードバンド通信環境」以前に「定額・低額な通信サービス」なのである。他の十島島民の方々にとってはどうなんだろう?

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コメント

おんやぁ? まとめてみて気づいた。スタート地点からして主旨とずれてる。どーりでもやもやするはずだ。

うんっ,静観モードに入ろう。はくしょん大魔王程度にしておこう。

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