必修科目未履修問題
鹿児島県内でも,必修科目を履修していないという公立高等学校が4校あるというニュースを昨日テレビのニュースで見た。新聞が発行日に届かない離島のこと,早速インターネットで南日本新聞のウェブサイトで詳しい内容を見てみた。
4校とも実情にはそれぞれ差があるが,
大学入試やセンター試験への対応のため
受験科目を優先させた
とか何とか。大学進学目的のための高校という学校側の姿勢が如実に表れてる。おまけに
県教委は科目漏れをチェックしてていたが,4校は指導要領に則した適正な科目を届けていた
ということなので,「知らなかった」ですまされる問題どころか,故意にごまかしていた,ということである。生徒主体のカリキュラムではなく,(本校はこれだけの生徒を大学に合格させています,という)学校の成果主義の表れだ,という気がしてならない。
ある職場で,私立中学校から転校してきた生徒がいた。教科の進程を聞いてみると,それまでに学習した内容は,5教科,ようするに高校入試に関わる国・社・数・理・英については先に大きく進んでいるけれども,技能科目,つまり音・美・体・技家については遅れている,もしくは履修すべき内容を履修してなかった,ということがあった。今回,私立高等学校については,県教育委員会は「文科省から調査要請がなかったので」調べていない,とのことだったが,私立高等学校では,必修科目を未履修であるところはもっと多いのではないかと思う。
私は前任校は川内市の中学校。市町村合併によって今は薩摩川内市。今回の4校の中には県立川内高等学校が含まれている。前任校での生徒たちが,大学受験を前にして,今どんな気持ちでいるだろう?,とその子たちの卒業アルバムを開いて見ながらしみじみ思った。
(本文中の引用は,南日本新聞ウェブサイトより)
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