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2006年10月26日 (木)

十島のブロードバンド化に向けて

 ブロードバンド化の波に取り残された島々,トカラ。私の住んでいる島の実態である。テレビのCMで,

もったいないフレッツ光を知らないなんてぇ~

なんていわれても,サービスが始まっていないこの島ではどうしようもない。私としては,ある意味聞いていて腹の立つコマーシャルである。
 ただ,十島村役場によるブロードバンド化に向けての島民アンケートの実施やCommunity Broadband Projectによるブロードバンド化に向けての実証実験,さらにはMicrosoftの地域振興プロジェクトなど,確実にブロードバンド化に向けての取り組みは前進しているように感じている。

 Community Broadband Projectでは,まず小宝島に衛星アンテナを設置し,島内では無線LANを使用するといった形で実証実験が始まっているし,10月からは小宝島-宝島間を無線でつなぎ,同様な実験が開始された。そして,さらに11月18日には平島でブロードバンド体験教室が行われることになっている。
 また,九州総合通信局の主催で十島村役場-中之島-口之島間を結んでの実証実験が行われている。今日は,中之島-口之島小・中学校を結んでの遠隔授業が行われたようだ。

 このように,確実にブロードバンド化に向けて前進はしている,と感じている。が,島民としてもう一度,ブロードバンド回線が実際に引かれたら,という視点でとらえてみると,いったいどのようなメリットがあるのだろう?

 先日行われた「ブロードバンド体験教室」in小宝島・宝島では,以下の体験プログラムが実施された。

  1. テレビ電話
  2. 無線IP電話
  3. ポッドキャスト
  4. パソコン学習
  5. ネットオークション
  6. 電子申請
  7. パソコンテレビ
  8. 今日の新聞
  9. インターネット安全・安心相談
  10. パソコン利用相談

平島での体験教室もほぼ同等のプログラムで実施されるようである。しかし「このようなことができるようになりますよ」という紹介を通して,果たして普及への糸口になるか?,と考えると疑問である。単に便利になります,というだけでは意識化が深まるとは考えられないし,(通信費用等を支払ってまで)なぜ必要か?,という議論まで高まらないと思う。

 あらためて,「十島村におけるブロードバンド化のメリット」とは何だろう? これは自分自身に対しての問いでもある。

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