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2007年1月31日 (水)

十島村のブロードバンド化に向けて

 おととい,職場に次のようなFAXが届いた。

十島村ブロードバンド化計画

平成19年度事業計画案

  1. 計画素案
     総務省の19年度新規事業(地域ICT利活用構築事業=ソフト事業のみ対象)を活用して,光ケーブルの陸揚げされている島(中之島・悪石島・宝島)の主要公共施設のアプリケーションの実証・機器整備を先行実施する。
     この事業は3年間のソフト事業であり,アプリケーションがメインで,関連機器の整備,そして最小限の基盤整備(ハード事業)が認められる方向のようである。
     3年継続事業であるが,1年目に有用性が示されなければ打ち切りとなる。
     基本的にこの事業で採択してもらい,3年間で全島及び鹿児島の必要な機器・アプリを整備する(島と島の接続などその他メインの基盤整備は別事業で検討する)。
  2. 対象地域
    中之島・悪石島・宝島 及び 鹿児島(日赤・役場)
  3. 事業内容
    ①遠隔医療関連の機器及びアプリケーション整備
    ②遠隔事業関連の機器及びアプリケーション整備
    ③行政の効率化関連の機器及びアプリケーション整備
    ④ハード事業として3島のNTT局舎から診療所・学校・出張所の3施設に光ケーブルを敷設する。

    この事業の募集が2~3月に行われる予定である。

    事業申請のための現地調査が必要
     今回は,2/2(金)出港便でNTTが悪石島と宝島の学校・診療所・出張所の調査を行う特に学校については,遠隔授業を実施するとなった場合どの教室をわりあてるのかもある程度決定しておくことが必要である。

 アプリケーションがメイン,遠隔授業関連の機器及びアプリケーション整備と限定されていると,何のためのブロードバンド化なんだろうと思う。このまんま受け取ると,村内の広域ネットワークを構築し,それぞれの拠点をブロードバンド回線で結ぶ,というふうにしか受け取れないのだが,実際のところどうなんだろう? 遠隔授業って,いったい年に何回実施する? そのために回線使用料がいったいいくらかかる? なんか計画の方向性が全然見えてこないのである。
 おまけにまだ事業計画(案)の段階であって,募集してみないと事業自体が採択導入されるかどうかがわからない,というように受け取れる。

 私は前任校で,管轄市内の各小・中学校にインターネット回線を導入するという総務省(当時郵政省)のモデル事業を役所(教育総務課)が主導で行った,という事例を経験している。国の財源で各校にインターネット回線を引ける,ということに飛びついたようだが,それによる成果がどれだけのものだったかは疑問である。役場内の部署同士でも連携がとれていなかったし,環境整備をすればそれによる教育効果が上がる,というわけでもない。こういうことがやりたいのでこういう基盤整備が必要,というものでないから,当たり前といえば当たり前。使う側の実態に即していなければ,せっかくの設備も埃をかぶるのである。 でもって,今回の事業計画についても,それと同じ道をたどるのではないか?,という気がするのである。

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