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2006年7月21日 (金)

Community Broadband Project

 小宝島で始まった衛星回線を使ったインターネット接続実験である。2年ほど前から村政の重点施策に取り上げられてきつつあったが,いよいよ実証実験にはいった,という感じ。単に「トカラ皆既日食までにブロードバンド回線を...」という村政座談会での文言だけでは伝わってこなかったものがどうにか具体性を帯びてきたような感じがする。ブロードバンド回線を引くのが目的なのでなく,地域でいかに活用していくか,から話が出発しなければ意味がないからだ。そうなるとブロードバンド回線が引かれるとこれだけ便利になりますよ,という生活に密着したメリットがなければならないだろうと思う。
 そのためにコミュニティ・ブロードバンドを用いた地域内IP電話網の実証実験などは非常に身近なものであると思う。音声はもちろん動画もやりとりできる,というこれまでにない付加価値がつく。新聞が旧聞にしかならない十島のような離島では,必要な情報をいち早く得ることができる,という面ももちろん大きい。また,離島の学校だと多人数とのコミュニケーション活動というのが難しい。テレビ会議のような形で他校と交流することができるという点では,本土の大規模校との交流もあるが,村内の各校との交流活動という面でもこれまで以上により密な活動ができると思う。さらに,医療面においても看護師さんしかいないこの島の場合は,(テレビごしにではあっても)リアルタイムでお医者さんの診察が受けられる,という点も期待できる。だから,離島だからこそブロードバンド回線が欲しい,という気持ちでいっぱいである。

 その反面,研究期間を終える3年後が気になるのも事実。現在の段階は実証実験の段階であるが,様々な課題をクリアして,さぁそれじゃ他の島々は?,もちろん実験を終えた小宝島は? という問題。設備投資以外に,回線使用料が月10~20万だとか。十島の有人7島だともちろんそれだけ分の維持コストがかかる。村が,各島民がその費用を各戸が分担するだけの価値を見いだせるだけの成果が出せるかが大きな課題だと思う。

 期待は大きいんだけど,単なる実証実験だけにとどまって欲しくないな,というのが今の素直な気持ちである。

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